この時期になると河川敷は黄色い花で埋め尽くされ、見た目にはきれいな光景ですが、おそらく要注意外来生物に指定されているセイタカアワダチソウだと思います。私が子供のころは花粉を吸いこむと喘息の一因になるとされていて社会問題にもなっていましたが、実際には花粉を吸いこむことはほとんどなく間違った情報だったようです。それでもススキなどの在来種を脅かす勢力として「日本の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。ただ、昔に比べて数が減っているような気がしますし、あまり背高でもないように見えたので、いまだに自治体等が駆除しているのかと思ったら、環境の変化や天敵等が原因で勢力が弱まっているようです。環境の変化といっても温暖化が影響しているわけではなく、モグラやネズミが少なくなったことによって、その死骸や糞尿を由来としていた養分が土壌から減ったことが大きな要因の一つだそうです。また、原産地である北アメリカでは逆にススキが猛威を振るっており、セイタカアワダチソウ等の生息地が脅かされているそうなので、植物の世界も栄枯盛衰なんですね。