ハラスメント等の人権に関する言葉の知名度が上がるにつれ、言っていいことと悪いことの境界線が難しくなってきました。例えば古い英語の問題集で和訳の模範解答を見ると今では微妙な表現が使われていたりします。そんな時は一応柔らかな表現に変えて生徒には説明しているのですが、私自身どこまでがOKでどこからがOUTなのかがよくわかっていません。塾では基本的にネガティブな表現はしないのですが、生徒からの質問に対して正確な答えを返そうとしたら、時にはネガティブな表現も必要になってきます。そんなときも少しオブラートに包んだような表現をしてしまうと、これで本人に伝わるのだろうかという疑問が出てきます。また、この間も「人権に関する作文」について質問を受けた時に、表現についてアドバイスをしましたが、言い換えることによって生徒の言いたいことが伝わっていないような気もして少し悩ましいです。