オリンピックには常に「疑惑」が付きまといますが、今回も多方面で発生しているようです。個人的には100%完璧な判定というものはあり得ないと思っているので、敗者側から判定に対する不満が出るのも仕方ないのかなとは思います。特にオリンピックという舞台では本人以上に周りの勝ちたいという思いが抗議という形で出てしまうのだと思います。しかし、古い話になりますがシドニーオリンピックでの篠原信一氏の「すべて自分が弱いから負けたんです」という言葉を思い出します。当時の柔道界では疑惑の判定が少なくはなかったようですが、篠原氏にしてみれば金メダルがかかった試合での疑惑の判定には納得がいかなかっただろうと思います。それでもあの言葉を口にする篠原氏の勇気には心を打たれました。ただ、近年はドーピング問題も含めて私たちの知らないところでおかしなことが行われているような印象が多いので、IOCにはもっと頑張ってもらいたいのですが、「ぼったくり男爵」が会長のうちは無理そうですね。