今年初めてアブラゼミを見ましたが、まだ鳴き声を聞いていないような気がします。早く梅雨が明けたのでセミが鳴きだすのも早いのかと思ったらセミにはセミの事情があるようで、専門家の話では有効積算温度や雨の量が関係していらしいです。有効積算温度というのは簡単に言うとその昆虫にとって有効な温度(気温)の積み重ねで、例えば20度から30度が有効温度だとして、この温度(気温)の日が10日以上とか20日以上とかないと羽化しないそうです。つまり急に暑くなってもまだ総量的には足りない可能性があったり、寒すぎたり暑すぎたりして有効温度外だったときは加算されないので羽化までに時間がかかるみたいです。また、セミの幼虫は土の中で生活しているので雨の量も羽化に影響するそうで、今年のように空梅雨だとセミの羽化が進まないそうです。セミの鳴き声は時と場合によっては非常にうるさく感じることもありますが、やはり夏の風物詩ですからそろそろ聞きたいですね。